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知の構築とその呪縛

2014/01/20 02:46
大森荘蔵著、ちくま学芸文庫。

妙なタイトルですが哲学の本です(たぶん)。タイトルはかっこいいが中身は???でした。何かの本でこの著作の引用が何度かされていたのですが、その際にも「批判はかなり多いが」という注意書きがついていたのには大いに納得してしまいました。読まないほうが良かったかな。

死物化がどうとか、日常描写と科学的描写の重ね描きがどうとかいう話が踊るんですが、結局何をどうしたいのかがよくわからないというか、「ああはい、そうですか。まあ好きなように考えればいいんじゃないですか」といった程度のことで、何らかの思考の展開がなされるというよりは、単に著者がそう思っているだけといった程度の内容としか思えませんでした。

科学が隆盛すればするほどオカルト的思考に傾くという現象は確かに世に存在するようで、そのメカニズムは明らかにしなければならないでしょうが、まあ科学はオカルトを論理的に否定することはできないというのはもちろんその通りで、ただそれはドヤ顔で主張するほどのことでもないと思います。そんな話がどこかに書いてあったのですが、それってこの本の趣旨とあんまし関係ないよね、というところもなんだかよくわからない。

科学と世間の乖離というものは今後非常によく考えていかなければならないことで、それには非常に興味があるのでこの本を手に取ったわけですが、もっと社会論に近いものを選ぶべきだっただろうか。

知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)
筑摩書房
大森 荘蔵

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銃・病原菌・鉄

2014/01/03 13:38
ジャレド・ダイアモンド著、草思社文庫。

「文明崩壊」も読んだ記憶があるが、若かりし頃に「世界ふしぎ発見」を毎週見ていた人間にとって歴史ミステリーは面白い。まあ最近はめっきり見てないけど。

本書は世界の勢力図が現代のような形になるに至った経緯を人類史を紐解きながら解明していくというもので、「銃・病原菌・鉄」とは、欧米諸国が他の地域を征服したときの武器ないしは要因を記している。大本は地理的、気候的、動植物の生態系が文明の発展や文化や技術の伝達に影響しており、それを総合的かつ統一的に解釈できるようにうまくまとめてあるのは、圧巻とでもいいましょうか、非常によくできていると思います。

ただ、ある程度は仕方のないことだが、やはり得意な分野とそうでない分野もあるようで、著者の場合、あまり極東アジアには明るくないような印象を受けます。中国が早くから高い文明を築きながら勢力を拡大しなかった、もしくはできなかった理由はあまりうまく説明できていないように見えるし、あまり深く考察されていない。また、言語学については専門ではないのならあまり言及するべきところではなかったと思う。漢字は非合理的なものを文化的束縛が原因で用いられているという風に著者は考えているようだが、中国語や日本語を記述するときにピンインやひらがなだけではわけがわかなくなるのは、我々には直感的に理解できると思う。詳しくは書かないが、鈴木孝夫のいうところのラジオ型言語とテレビ型言語の違いである。我々は文章を読む際、漢字をいちいち”発音”していない。

文章としては全体を通して繰り返しが多く冗長であり、もう少しコンパクトにならんのかと言いたくなりますが、どうやらそれは意図的なものであるようです。洋書は全般的にそういう傾向があるのが好きになれないというか、やはり日本人は日本人が書いた文章が読みやすいんだなと思います。



文庫 銃・病原菌・鉄 (上) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
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文庫 銃・病原菌・鉄 (下) 1万3000年にわたる人類史の謎 (草思社文庫)
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謹賀新年

2014/01/01 21:50
明けましておめでとうございます。

アメリカで新年を迎えるはずがなぜか今は実家にいるんですが、昨年は中途半端な肩透かしを食らっただけで、新しい生活を始めることができませんでした。今年はそのリベンジをしなければ。順調にいけば2月初め、遅くとも今年度中には再びアメリカに行くはずです。

今年はこのブログももう少し頻繁に書こうかと思っています。トレーニングの話とか。
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